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ナイジェルケーボン・ウーマンについて


ナイジェルケーボン・WOMANに共通して言えることは「私は私」という感覚で力強く生きていた、まさにその時代を救ってきた方々のマインドを象徴するものが表現されています。

むやみやたらに創り出したものはどうしても「自分だけ」になりやすいと思います。文化など元々存在したもの、人などから作り上げると歴史に必ず残りますし何百年何千年たっても古く感じないと思います。

ナイジェルケーボン・WOMANの作りこみは昔のスピリットを映し出す鏡のような「洋服を超えた服」です。

歩いているだけで今の世の中に消えつつある伝統やマインドを継承できる素晴らしい服です。そして地味に着れば着るほど個性を主張できるあたりもナイジェルケーボンらしいコーディネートの一つです。

私は日本の職人魂や独特のやさしさが後世に受け継がれることを切に願っています。

商品カテゴリーのご説明

ナイジェルケーボンと言えば特にディテールや色などにこだわりがあります。
その商品ラインナップについてTAKIMOTOでは歴史的背景や活用ジャンルをわかりやすいようにカテゴリー分けしています。

今回はその一部をご紹介します。

ARMY
アーミーカーゴ

ナイジェルケーボンウェアには米国陸軍、英国陸軍、フランス陸軍、スイス軍山岳部隊等、様々な国のディテールや生地感、色などが採用されており、当時の30年間ほどの間で別の国で起こっていた出来事や考え方を一つの商品で感じることができます。それを身に着けることは、まるで歴史博物館にいるかのような不思議な気持ちにさせてくれます。

NAVY

こちらのデザインは米国海軍のデッキウェア、N-1シリーズのベストがベースとなっております。極寒の海上でも耐えられるよう、アルパカボアを内側に装備し、耐風性の高いコードクロスを外側に採用しています。同シリーズのジャケットやパンツと組み合わせて着用できる仕様です。

AIRFORCE

アメリカ空軍のフライトパンツに使用されたサスペンダーをベースにしています。

WORK

ジャケット、ベストなど汚れても作業着として着ていた時代のジャケットを表現して作っています。現代ではどうしても綺麗にキープしたくなりますが、当時は全く違うものでした。ワークジャケットはクタクタになるまで着込んでこそ、その真の価値が感じられます。

EXPEDITION

人類で初めてエベレスト山頂にたったエドモンド・ヒラリー卿とともに英国登山隊に参加したドクターが着用していたシャツがデザインのベース。
当時は国の威信をかけて命懸けで登っていました。ナイジェルはその心意気と勇敢な姿に心を打たれ、このディテールを採用しました。

FRENCH INSPIRED

アイルランドの伝統的なアランニットとフレンチヴィンテージのディテールにインスパイアされたショールカラーカーディガン。漁師達の無事な帰還や幸運を願う祈りが込められたニットには数々のシンボリックな模様が編み込まれ、万が一遭難した場合にもそのデザインで誰であるか判別することができたと言われています。

このようにナイジェルケーボンのアイテムには、たくさんの想いが込められています。そしてそれに袖を通すことで当時の出来事や考え方が伝わってきます。また私達TAKIMOTOのスタッフは、ウェアに着用する方がその時代に生きていた証が ”エイジング” として刻み込まれ、永遠に語り継がれることを切に願っています。

ベスト(ウエストコート)のお話

 

今回は秋冬のベストをご紹介いたします。

まずベストの特徴の一つはリラックスしていてもキリッとした印象に見えることです。何着かお持ちの方はご存知だと思いますが、第二次大戦前のヨーロッパでは、シャツは肌着と同様に捉えられており、外出時は人目につかないのが紳士的とされていました。ジャケットを脱いでも胸元を隠すことができるベストは温度調節だけでなく、ステータスや礼節のシンボルでした。

現代でも話さなくても着ていて意志伝わるアイテムは中々ないと思います。凛としたシルエットの襟のシャツと同じか、それ以上の存在と言えます。

二つ目に印象を大幅に変えることができます。

ナイジェルケーボンのベストは、堅いお仕事をされている時などのスーツに合わせるベストとは全く別物でシャツはもちろんカットソーやスウェットなどとも合わせることもできます。

ベストは大きく分けるとジャケットの中に着ることがおすすめなもの、単体で着ることがおすすめなもの、どちらもおすすめなものに三つに分かれます。


①ジャケットの中に着ることがおすすめなもの(ジャケットより丈が短めでフィット感あり。体に合った通常のサイズを選ぶとよりスマートです。)



COBBLER VEST HB STRIPE(写真上。インナー:NEW MEDICAL SHIRT



COBBLER VEST SALT&PEPPER (写真上.。インナー:SWEDISH HENLEY NECK SHIRT

②単体で着ることがおすすめなもの(存在感・リラックス感のあるシルエットのもの。テーラードジャケットの下にはお勧めしませんが、ゆったりめのワークジャケットやAラインシルエットのコートの下などには合わせやすいと思います。)





FRENCH HOSPITAL VEST ‐STRIPE QUILT ※リバーシブル仕様(写真上。インナー:50'S CREW NECK SHIRT

③どちらの着方もおすすめなもの(素材感がカジュアル・ナチュラルなものは単体だとややリラックスした雰囲気に、ジャケットの中だとキリッとした印象を与えます。一着あるだけで、毎年のコーディネートの幅が広がります。)



HOSPITAL VEST FULLING WOOL(写真上。インナー:NEW MEDICAL SHIRT




FAIRISLE V NECK VEST(写真上。インナー:BRITISH OFFICER'S SHIRT


馴染みのない方には着こなしが一見難しそうなベストも、コツがわかれば大変取り入れやすいアイテムです。ナイジェルケーボンの定番のシルエットのベストは毎シーズン買い替える必要がなく、長く使用できること間違いなしです。まずは一着のベストを通して、プラスアルファのコーディネートをお楽しみいただきたいと思います。





ウールをお薦めする理由


まず、毛織物が日本で使われ始めたのが奈良時代初め頃と言われており古い歴史があります。
そして羊の飼育に適した気候のイギリスでは13世紀ごろ輸出が始まり、綿よりも早く普及していました。

世界でもウール自体の特性はまだ知られていない部分が多いと思います。特に日本では冬に着るものだという固定概念があるように思います。
私自身ウールソックスは真夏でも使っていますので一年中使っていると言えます。

今回お伝えしたいのはウールは非常に長い時季に適しているということです。
私のジャケット、ウエストコート、トラウザーの着方でいうと10/15~3/15くらいまで着ています。

そしてレイヤーもシンプルなのもウールの大きな特徴の一つです。

ウールは綿に比べ軽く、温かく、防臭機能もあり全てにおいてバランスよく優れています。また体温調整機能にも優れているので重ね着によくある「着たら暑くて脱いだら寒い」が起こりにくいです。まさに機能性の原点です。

まだ暑くてジャケット等が着られないと思うタイミングがウールアイテムのスタート時期です。

是非ウールを効果的に使って体調管理してみてください。








中世イングランドの縮絨(フリング)にまつわるお話

Nigel Cabournより、カットソーのように軽く柔らかな着心地のウール縮絨生地を使用したFULLING WOOLシリーズが3ピースで入荷致しました。それにちなんで、おまけのお話をひとつさせてください。

古代ローマ時代に始まったと言われる縮絨が英国で盛んになったのは12世紀後半ごろ。シトー会(カトリック)の修道院などで始まりました。豊かな牧草地を誇るイングランドでは牧羊やウールの輸出などに伴い、ウール製品の需要も増え、縮絨(FULLING)を専門とするフラー達(FULLER)も沢山いました。当時の加工プロセスはお世辞にも快適とは言えない過酷なものでした。それは村の家々から集められた尿を発酵させて、大きなタライに入れ、それに浸けたウール生地を素足で7~8時間踏み続けるというもの。発酵した人尿は悪臭を放つため、もちろん冬の間も外で行われていました。当時、油脂たっぷりの天然ウールで織り上げられた生地は重くベトついており、現代のように目が詰まっていないため、そのまま着用するにはあまり心地よいものではありませんでした。尿中のアンモニアによって油脂が分解され、さらに縮みがかかり目の詰まった生地は、同時に柔軟になり、洗って干した後は軽やかで暖かい着用感に生まれ変わります。15世紀末ごろには尿の使用は廃止されますが、およそ200年に渡ってこの過酷な作業を続けてくれたフラー達のおかげで、今日の私たちがこの生地感を楽しめているんだと思うと、とても感慨深い気持ちに満たされます。

今後FULLING WOOLシリーズを着用する際には、現代だけではなく中世のワークマン(ウーマン)達にも敬意を表して袖を通したいと思います。

(ヒストリーチャンネルによる当時の縮絨の実演シーンです。和訳はありませんが面白いので是非ご覧ください。↓) 

https://youtube.com/watch?v=cdJVqPQXG9I

ナイジェルケーボンウェアと本人が好きな理由

  いつもご覧いただきまして誠にありがとうございます


今回は個人的に感じているナイジェルケーボンウェアと私がナイジェルを好きな理由をお話します。

ナイジェルケーボン。1949年生まれ。NIGEL CABOURNブランドとして日本で販売を始めたのは2007年で当店も同年に販売を開始しました。

ナイジェルケーボンのキャラクターはとても明るくフレンドリーで私自身もいじられたことがあります。

私も幼少期にイギリス人のオリンピックなどの通訳をしている方が近所にいたので会うたびに独特の距離感を体験したことがあります。

個人的な感覚かもしれませんがイギリスの方の多くは全てを口にしないような気がします。

それは商品に対しても表れているように思います。
全てを語らないナイジェルケーボン、ナイジェルケーボンウェア。

私はこの部分にとても惹かれました。

揺るぎない今まであった出来事や偉人など。
変わりゆく時代のなかで永遠に変わってはいけないもの。

まとめると、すべてを語らないナイジェルケーボンが好きで商品も出来事の部分しか語らない。ディテールから当時にタイムスリップできるのは買った本人だけ。

アイテムがタイムスリップのチケットなのかもしれません。

そして世の中の誰も知らない商品の秘密を自分だけ知っています。
私自身も商品の秘密を何個か知っていますが未だに話していません、スタッフにも。

是非自分だけのナイジェルケーボン見つけていただけたらと思います。










フィルソンジャケット・ベストのサイズ感について

いつもご覧いただきまして誠にありがとうございます。


今回はフィルソンの商品のサイズ感についてご説明いたします。
内容は悩みやすいジャケット・ベストのサイズ編です。

そしてナイジェルケーボンとの比較も含めご案内していきます。

まず自分に合ったジャケットのサイズを決めるときに注意するポイントは

・肩幅(肩が幅の内側にあるかどうか)
・身幅(胸囲がフワフワ余りがある、ピチピチすぎる)
・着丈(長すぎる、短すぎる)
・袖丈(指まで被っている、長さが足りない)

などがあります。

悩みとして一番多いのは、肩は合っているが身幅が大きすぎたり、着丈が長すぎたり、袖が長すぎたりする時です。

まずご自身の基準を作っていただきたいと思います。
インナーにシャツを着る(厚手、薄手など)、セーター、スウェットこちらを決めていただくとサイズが見えてきます。

下記詳細がアイテム毎の一般的なサイズ感です。

(着用モデルは身長167cm、体重82kg、普段着用しているナイジェルケーボンアイテムのサイズはメディカルシャツで50、ブリティッシュオフィサーズシャツサイズで52、ボトムス36です。)

MACKINAW WOOL CRUISER JACKET 
・Sサイズ
(一般的な日本サイズのL・XLサイズ相当)
(ナイジェルケーボンサイズ50)

2023AW
MACKINAW WOOL WORK JACKET
・XSサイズ
(一般的な日本サイズのMサイズ相当)
(ナイジェルケーボンサイズ48)

2023AW
FLEECE LINED JAC-SHIRT
・Sサイズ
(一般的な日本サイズのMサイズ相当)
(ナイジェルケーボンサイズ48)

2023AW
SEATTLE WOOL JAC-SHIRT
・XSサイズ
(一般的な日本サイズのMサイズ相当)
(ナイジェルケーボンサイズ48)
MACKINAW WOOL VEST
・XSサイズ
(一般的な日本サイズのSサイズ相当)
(ナイジェルケーボンサイズ44~46)


となります。

以上のサイズ感でお選びいただけたらと思います。
サイズが馴染んでいく生地の場合(コットン・ウール)はタイト目のサイズ、馴染みがでにくい生地には標準サイズでのご購入をお勧めいたします。

もっと詳しく聞いてみたいと思われる方は、お気軽にお声かけください。
メール、お電話、インスタグラムDMにてご対応させていただきます。












パンツのシルエットについて

いつもTAKIMOTOをご利用いただきまして誠にありがとうございます。


今回はパンツのシルエットについてご説明いたします。
そして全て32サイズの平置きでの比較となります。

早速ですが一番細身のパンツから順に上から並べると、

①40’S MILITARY SWEAT PANT(ライブロダンガリーに近いシルエットです)

②NEW WORK PANT REPAIR CORD(ライブロダンガリーに近いシルエットです)
2023AW

➂BRITISH ARMY PANT-LOOSE DENIM(ライブロダンガリーに近いシルエットです)
ブリティッシュアーミーパンツ

④RAILMAN DENIM PANT
ナイジェルケーボン(NIGEL CABOURN)のレイルマンデニムパンツ - ワイド

⑤ARMY CARGO PANT
ナイジェルケーボン(NIGEL CABOURN)のアーミーカーゴパンツ


そして次に気になるウエストサイズですが
一番タイトなアイテムは上から

①40’S MILITARY SWEAT PANT
②BRITISH ARMY PANT -LOOSE DENIM
③ARMY CARGO PANT
➂NEW WORK PANT REPAIR CORD
④RAILMAN DENIM PANT

となりました。

以上の定番パンツと比較してみると、ナイジェルケーボンのオーバーオール(ライブロダンガリー)は非常に綺麗なラインが出ていると言えます。


ルーズ、ゆったり(オーバーサイズ)と言ったイメージを持たれている方も多いオーバーオールですが、ジャケットスタイルとも好相性のスマートなパンツとしても選択肢に加えていただけたらと思います。


簡略的な説明ですが、パンツ選びのご参考にしていただけましたら幸いです。
もっと詳しく聞いてみたいと思われる方は、お気軽にお声がけください。
メール、お電話、インスタグラムDMにてご対応させていただきます。

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